トイレタンクに水がたまらないのはなぜ?対処法をご紹介!
私たちが普段使用しているトイレは、トイレタンクに水をためて、たまった水が便器へと流れていきます。
しかし、トイレタンクに水がたまらなくなってしまうことがあるのです。
トイレタンクに水がたまらないと、やがてトイレが使用できなくなってしまうため、焦ってしまう方もいるでしょう。
そこで本記事では、トイレタンクに水がたまらない原因や対処法について解説します。
トイレタンクに水がたまらずお困りの際には、ぜひ参考にしてみてください。
トイレタンクに水がたまる仕組み
ここでは、トイレタンクに水がたまる仕組みについて解説します。
トイレタンクに水がたまる仕組み
トイレタンクの中には、浮き球とボールタップという部品があります。
トイレタンクのレバーを回すと、レバーにつながっているフロートバルブが持ち上がり、便器に水が流れるのです。
便器に排水されると、トイレタンク内の水量が減り、水位を調整する浮き球につながっているボールタップが開いて、給水管からトイレタンクに給水される仕組みとなっています。
トイレタンクに水をためるのにかかる時間
トイレを使用した後、トイレタンクに水がたまるには2~3分程度かかるでしょう。
5分以上経っても一向にトイレタンクに給水されない場合には、不具合が生じていると考えられます。
トイレタンクに水がたまらないときは何が原因?
ここでは、トイレタンクに水がたまらないときの原因や、水がたまらないと起こる問題について解説します。
トイレタンクに水がたまらない原因
トイレタンクに水がたまらない原因は、以下のとおりです。
- 断水
- 止水栓の開け忘れ
- 浮き球のトラブル
- フィルター(ストレーナー)の不具合
- フロートバルブの劣化
- ゴムパッキンの劣化
- レバーハンドルの異常動作
- オーバーフロー管の破損
- 水道管の汚損や凍結
- ボールタップやダイヤフラムの劣化・故障
それぞれの原因について解説します。
断水
トイレタンクに水がたまらない際に、まず初めに確認すべきは断水です。
近所で水道工事をしていたり、集合住宅の場合はメンテナンスを行っていたりする可能性があります。
まずは、他の蛇口から水が出るかを確かめ、他の蛇口からは水が出るにもかかわらず、トイレタンクの水がたまらない場合には、他の原因を探りましょう。
止水栓の開け忘れ
トイレタンクに水がたまらない原因の1つに、止水栓の開け忘れがあります。
トイレタンクの中を掃除した際に閉めた止水栓を、掃除が終わった後も開け忘れてしまったり、引っ越してきて初めて使用する際に開け忘れてしまったりするのです。
また、掃除完了後に止水栓を開けたとしても、開度が足りない場合には水の流れが弱く、水がたまるのにかなり時間がかかってしまうでしょう。
さらに、新築当初に給水量が多すぎると、止水栓を絞り調整することがあり、水の流れが弱くなります。
浮き球のトラブル
トイレタンク内にあるボールタップの一部である浮き球は、水量を調整する機能があります。
浮き球が一定のラインまで浮くと、トイレタンクへの給水が止まり、浮き球が下がると一定のラインまで給水を開始する仕組みです。
浮き球が正常な位置にない場合は、浮き球の根元に問題がある可能性が考えられるでしょう。
また、トイレタンクのメーカーによっては、浮き球がないものもあります。
フィルター(ストレーナー)の不具合
止水栓には、水道水の不純物が入り込まないようにフィルターが設置されているのです。
そのため、フィルターには不純物がたまりやすく、目詰まりを起こしてトイレタンク内に水がたまらなくなってしまうことがあります。
フロートバルブの劣化
トイレタンクの底にあり、排水口の弁の役割を果たしているのが、フロートバルブです。
フロートバルブはゴム製品であるため、経年劣化によって溶けだしてしまったり、縮んでしまったりすることがあります。
また、排水口の水漏れがひどく、トイレタンク内に水がたまりにくかったり、フロートバルブの鎖が絡まっていたりすることも考えられるでしょう。
ゴムパッキンの劣化
ゴムパッキンは、トイレタンク内のあらゆる箇所に設置されています。
ゴムパッキンは劣化しやすい部品であり、劣化すると水漏れして、トイレタンク内に水がたならなくなってしまうことがあるのです。
レバーハンドルの異常動作
便器に水を流すためのレバーハンドルは、通常回すと自動的に正常な位置に戻ります。
しかし、正常な位置に戻らない場合には、レバーハンドルが故障していると考えられるでしょう。
レバーハンドルの動作が異常な場合には、トイレタンク内の装置が正常に作動せず、トイレタンク内に水がたまらなくなってしまいます。
オーバーフロー管の破損
オーバーフロー管とはトイレタンク内にあり、トイレタンク内の部品が故障して水位が上がりすぎた際に、水が溢れないようにする役割を果たすでしょう。
一定以上に水位が上がった際には、オーバーフロー管を通って余分な水を排水するのです。
オーバーフロー管に亀裂が生じたり、折れたりしていると、水漏れが生じてトイレタンク内に水がたまらなくなってしまいます。
水道管の汚損や凍結
水道管の汚損や凍結でも、トイレタンク内に水がたまらなくなってしまうでしょう。
たとえば、水害や地震などの自然災害の直後や老朽化が進行している場合には、水道管の断裂が起きやすくなります。
また、水道管内でサビによるつまりが起きている場合には、水道管の水の通り道が狭まり、トイレタンク内への水の供給が遅くなり、たまりにくくなってしまうでしょう。
ボールタップやダイヤフラムの劣化・故障
トイレタンクの給水口の付近にあるボールタップの先端の浮き球を引き下げても、トイレタンク内に給水されない場合は、ボールタップの劣化や故障が疑われます。
ボールタップには浮き球で水圧調整を行わず、ダイヤフラムが付いている場合もありますが、その場合はダイヤフラムの劣化や故障が考えられるでしょう。
ボールタップやダイヤフラムの劣化や故障は、水漏れが発生したり、水が出にくくなったりすることで、トイレタンクに水がたまりにくくなります。
トイレタンクに水がたまらないことで起こる問題
トイレタンクに水がたまらないと、トイレの使用後に便器に水を流そうと思っても上手く流れないといったトラブルが発生します。
また、水漏れが原因でトイレタンクに水がたまらない場合には、漏れている分だけ水が無駄になってしまい、水道料金が高くなるでしょう。
トイレタンクに水がたまるようにする方法
トイレタンクに水がたまらないと、便器へ水を流せなくなってしまうため、トイレが使用できません。
トイレは私たちの日常生活において欠かせないものであるため、大変不便です。
したがって、トイレタンクに水がたまらない場合には、すみやかに対処する必要があるでしょう。
ここでは、トイレタンクに水がたまるようにする方法について解説します。
自分でできる方法
自分でできる方法は、以下のとおりです。
- 止水栓の確認
- 浮き球の調整
- フィルターの掃除または交換
- フロートバルブの交換
- ゴムパッキンの交換
- レバーハンドルの交換
- 水道管の凍結の解消
- ボールタップの交換
それぞれの方法について解説します。
止水栓の確認
トイレタンクに水がたまらない場合は、まず止水栓の開け忘れがないかを確認しましょう。
止水栓には、ハンドル式、ドライバー式、コック式の3つの種類があります。
ハンドル式とコック式は手で回すことができますが、ドライバー式はマイナスドライバーがないと開閉できません。
止水栓を左に回してそれ以上回らなければ、完全に止水栓が開いている状態です。
止水栓を開ける際には基本的には左回りですが、まれに右回りのものもあるため、ご注意ください。
新築当初に止水栓を諸ぼって調整している場合には、止水栓を左回りに回すことで水量が増えて症状が改善することもあるでしょう。
ただし、止水栓をそのまま全開にしておくと、水道管内のサビ水が一時的に大量に排水されてしまう恐れがあります。
大量に排水されると、フィルターやボールタップにサビがつまってしまうことがあるため、サビ抜きをしてから水量を調整するようにしてください。
浮き球の調整
浮き球に不具合が生じていても、ボールタップが故障していない場合であれば、浮き球の調整で直ることがあります。
たとえば、浮き球がアームから外れているケースなどです。
浮き球の調整は、以下のとおりです。
- 止水栓を閉める
- トイレタンクの蓋を取り外す
- ボールタップに水位調整リングが付いているか確認する
- トイレタンク内の水を標準水位にする
- 浮き球がひっかかっている場合は、原因を取り除き、不具合が生じていないか確認する
- 問題なければ、トイレタンクの蓋を閉めて、止水栓を開ける
水位調整リングがある場合には、リングを回して調整し、リングがない場合は浮き球のアームを上下に動かして調整しましょう。
フィルターの掃除または交換
止水栓やボールタップ接続部のフィルターが目詰まりを起こしている場合は、取り外して洗浄します。
止水栓のフィルターは、トイレタンクの蓋を取り外し、ボールタップ接続部のフィルターは給水管と接続部をナットで外すと、取り外すことが可能です。
取り外したフィルターは、歯ブラシなどの小さいブラシで汚れを取り除きましょう。
フィルターのごみを取り除き、付け直しても解消されない場合には、目詰まりではなく劣化している可能性が考えられるため、新しいフィルターに交換が必要です。
フロートバルブの交換
フロートバルブの劣化が原因の場合は、新しいものに交換しましょう。
フロートバルブの交換手順は、以下のとおりです。
- 止水栓を閉める
- レバーハンドルを回してトイレタンクの水をすべて抜く
- トイレタンクの蓋を開ける
- レバーハンドルにつながる鎖を外してフロートバルブを取り外す
- 新しいフロートバルブの鎖をレバーハンドルにつなげて長さを調整する
- トイレタンクの蓋をして止水栓を開ける
ゴムパッキンの交換
ゴムパッキンが劣化している場合は、新しいものに交換しましょう。
パッキンは給水管やハンドルレバーなどあらゆる箇所に使用されており、サイズや形状がそれぞれ異なるため、あらかじめ確認して適合するものを選ぶよう注意が必要です。
レバーハンドルの交換
レバーハンドルが元に戻らなくなるなどの不具合が生じた場合には、レバーハンドルを交換しましょう。
交換する際には、レバーハンドルを固定するナットを外して、トイレタンクから引き抜くようにして古いレバーハンドルを取り外します。
そして、新しいレバーハンドルを差し込み、固定しましょう。
水道管の凍結の解消
冬場に水抜きをせずに数日間トイレを使用しなかった場合、水道管が一時的に凍結してしまうことがあります。
水道管の凍結は自然に待つのがベストですが、急ぎの場合には水道管を温めて解消しましょう。
急激に温度が変化すると水道管は破裂してしまうため、水道管に直接お湯をかけたり、熱湯をかけたりせず、温かいタオルなどを使用して徐々に解凍していく必要があります。
ボールタップの交換
ボールタップの劣化や故障でトイレタンクに水がたまらない場合には、ボールタップ本体の交換が必要です。
ボールタップを交換する場合は、使用しているトイレのボールタップの種類をあらかじめ確認してから購入しましょう。
適合するボールタップを選んだら、以下の手順で交換します。
- 止水栓を閉める
- トイレタンクの蓋を開ける
- ボールタップにつながっている手洗い管や給水管などの部品を取り外す
- ボールタップ本体を取り外す
- 新しいボールタップに交換する
- パッキンをはめてナットで固定する
- 取り外した部品を先ほどと逆の手順で取り付ける
- トイレタンクの蓋をして止水栓を開ける
解消しないときは業者に依頼する
自分で解決できない場合には無理をせず、すみやかに業者に依頼するのがおすすめです。
無理に自分で直そうとすると、悪化による被害の拡大や、誤って別の箇所まで壊してしまうかもしれません。
修理が不慣れな場合や難しい修理は、業者に依頼して直してもらいましょう。
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まとめ
しかし、何らかの理由によって、トイレタンクに水がたまらなくなってしまうことがあります。
トイレタンクに水がたまらないと、トイレが使用できなくなってしまうため、すみやかに対処しましょう。
ハイスイ岡山にご相談ください!
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