トイレの水位が下がる?サイホン作用の仕組みと対処法を徹底解説

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トイレの水位が下がる?サイホン作用の仕組みと対処法を徹底解説

       

トイレを使った後、便器内の水位がいつもより低くなっていることに気づいたことはありませんか。この現象には「サイホン作用」が深く関わっている可能性があります。

トイレの水位低下は、単なる一時的な現象から深刻なトラブルの前兆まで、その原因は様々です。本記事では、サイホン作用の基本的な仕組みから、水位低下の主な原因、放置した場合のリスク、そして自分でできる対処法まで詳しく解説します。

サイホン作用って何?トイレで起こる水位低下の仕組み

トイレの水位が下がる理由を理解するには、まず「サイホン作用」という物理現象を知ることが大切です。サイホン作用は私たちの身の回りでも起こっている現象で、トイレの水位低下に大きく関わっています。

身近な例で理解するサイホン現象

サイホン作用とは、液体が管を通って高い場所から低い場所へ流れ続ける現象のことです。

水槽の水替えをする時、ホースを使って水を抜いた経験がある方も多いのではないでしょうか。ホースの片方を水槽に入れ、もう片方を水槽より低い位置に置くと、ポンプを使わなくても水が流れ続けます。これがサイホン現象の代表例です。

トイレの構造も同じ原理を利用しています。便器から下水管へと続く排水路は、S字やP字といった曲がった形状になっています。この構造により、排水時に管内の圧力差が生じ、水が吸い出されるようにして流れていきます。

通常、この仕組みは排泄物を効率的に流すために設計されていますが、時として必要以上に水を引き込んでしまい、便器内の水位が下がってしまうことがあるのです。

マンションで起こりやすい「誘導サイホン作用」

集合住宅にお住まいの方は、他の部屋でトイレを流した時に自宅のトイレの水が引っ張られるような経験をしたことがあるかもしれません。

これは「誘導サイホン作用」と呼ばれる現象です。マンションやアパートでは、複数の住戸の排水管が一つの縦管に接続されています。そのため、上の階で大量の水を一気に流すと縦管内の空気が押し出され、一時的に負圧(真空に近い状態)が発生して下の階のトイレの封水(便器に溜まっている水)が吸い出されてしまうのです。特に古い建物では、通気管の設計が不十分な場合があり、誘導サイホン作用が起こりやすくなっています。

ただし、誘導サイホン現象は一時的なもので、通常は数分から数十分で元の水位に戻ります。建物の構造上の問題であることが多く、個人での対処は難しいケースがほとんどです。

自宅のトイレで起こる「自己サイホン現象」

一戸建てや、他の部屋の影響を受けにくい状況でも、トイレの水位が下がることがあります。これは「自己サイホン現象」と呼ばれるものです。

自己サイホン現象は、トイレを流した際の水の勢いが強すぎることで発生します。排水時の流速が速すぎると、封水まで一緒に流れ出してしまい、結果として水位が下がってしまうのです。

古いトイレや、水圧調整が適切でないトイレで起こりやすい現象です。また、節水型トイレの中には、洗浄力を高めるために強い水流を作り出すものがあり、これが原因となることもあります。

自己サイホン現象も基本的には一時的なもので、次に水を流せば正常な水位に戻ることがほとんどです。しかし、頻繁に起こる場合は、トイレの設定や部品の調整が必要かもしれません。

トイレの水位が下がる主な原因をチェック

トイレの水位低下は、サイホン作用だけが原因ではありません。様々な要因が複雑に絡み合って起こることもあります。主な原因について詳しく見ていきましょう。

サイホン作用による一時的な水位低下

先ほど説明した誘導サイホン作用や自己サイホン現象による水位低下は、最も一般的な原因の一つです。

これらの現象は、排水システムの物理的な特性によって起こるため、完全に防ぐことは困難です。しかし、建物の通気設備が適切に機能していれば、影響を最小限に抑えられます。

集合住宅では、管理会社に通気管の点検を依頼することで改善される場合があります。一戸建ての場合は、トイレの洗浄水量を調整すれば自己サイホン現象を軽減できる可能性があります。

長期間の留守で起こる封水の蒸発

出張や旅行で長期間家を空けた後、トイレの水が減っていたという経験はありませんか。これは封水の蒸発が原因です。

トイレの封水は常に空気に触れているため、徐々に蒸発していきます。特に夏場の高温時や、エアコンで室内が乾燥している時は蒸発スピードが早まります。

通常、1週間程度の不在では問題になりませんが、1ヶ月以上家を空けると、封水がかなり減少したり、完全になくなったりすることがあります。封水がなくなると、下水管からの悪臭が室内に入ってきたり害虫が侵入したりする原因となります。

節水しすぎ?水量不足が原因の場合も

環境への配慮から節水を心がけることは大切ですが、過度な節水はトイレのトラブルを招くため注意しましょう。

最近のトイレには「大」と「小」のレバーがありますが、固形物がある時でも「小」で流す習慣がついていませんか。流水量が不足すると、便器内に適切な量の封水が残らず、水位低下の原因となります。

また、タンク内の水位調整が不適切だったり、給水管のつまりで水量が減っていたりする場合も同様の問題が起こりやすいです。節水は大切ですが、トイレの正常な機能を保つために必要な水量は確保しなければなりません。

「毛細管現象」による水位低下

毛細管現象とは、細い管や繊維の中を液体が自然に上昇していく現象です。

トイレでは、流しきれずに排水路に残ったトイレットペーパーやティッシュペーパーが、封水に触れている状態で起こります。紙の繊維が水を吸い上げ、徐々に封水を減少させてしまうのです。

特に、大量のペーパーを一度に流したり、水に溶けにくいティッシュペーパーを使用したりすると、毛細現象が起こりやすくなります。見た目には分かりにくい原因ですが、意外と多いケースです。

便器のひび割れや水漏れ

便器は陶器製のため、衝撃には強くありません。強い衝撃や、弱くても一点に集中して力を受けるとひび割れることがあります。目に見えない小さなひびでも、そこから少しずつ水が漏れ出すため、水位低下の原因になりかねません。

特に便器の底部や、床との接続部分は確認しづらい場所です。水位が下がるだけでなく、床が湿っていたり、カビが発生したりしている場合は、水漏れの可能性が高いでしょう。

また、便器と排水管をつなぐ部分のパッキンが劣化して、そこから水が漏れることもあります。築年数の古い建物では、このような経年劣化による水漏れに注意が必要です。

トイレットペーパーのまりが引き起こす水位異常

トイレが完全につまる前の段階で、水位の異常が現れることがあります。

排水管に紙や異物が部分的につまっていると、水の流れが不安定になり、管内の圧力バランスが崩れます。その影響で通常とは異なるサイホン作用が発生し、封水が必要以上に引き込まれてしまうのです。

初期のつまりは水位低下という形で現れることが多く、放置すると完全なつまりに発展する可能性があります。水位の変化は、トイレからのSOSサインかもしれません。

水位低下を放置すると大変!起こりうる3つのトラブル

トイレの水位が少し下がっているだけなら、そのまま使い続けても大丈夫だろうと思われるかもしれません。しかし、水位低下を放置すると、思わぬトラブルに発展するかもしれません。

下水の悪臭が部屋に充満する恐れ

封水の最も重要な役割は、下水管からの悪臭を遮断することです。

下水管には、様々な家庭から流れてきた汚水が通っており、強烈な悪臭が発生しています。通常は封水がフタの役割を果たしているため、下水の臭いが室内に入ってくることはありません。

しかし、水位が著しく低下したり、封水が完全になくなったりすると、下水の臭いは直接トイレ室内に入ってきます。非常に不快で、消臭剤では対処しきれないレベルの臭いです。

臭いだけでなく、下水管内の細菌や害虫が室内に侵入するリスクも高まります。衛生面で大きな問題となるため、早急な対処が必要です。

軽いまりが完全なつまりに発展

水位低下がつまりの初期症状である場合、放置していると徐々に状況が悪化します。

部分的なつまりにより最初は水位が下がる程度だったものが、使用を続けることで徐々につまりが蓄積し、やがて水の流れが悪くなっていきます。そして最終的には完全につまってしまうのです。

完全につまってしまうと、トイレを流すたびに水が溢れるリスクがあります。汚水が床にあふれれば、掃除も大変ですし、床材を傷める原因にもなります。

早期に対処すれば簡単に解決できた問題も、放置することで大がかりな修理が必要になってしまうでしょう。

水漏れによる床の腐食や階下への被害

便器のひび割れや接続部の不具合による水漏れは、見た目以上に深刻な被害をもたらす可能性があります。

少量の水漏れでも、長期間続くと床材に浸透し、腐食の原因となります。特に木造住宅では床下の構造材まで腐食が進みやすく、大規模な修繕が必要になるかもしれません。

マンションやアパートの場合は、さらに深刻です。階下への水漏れによる被害で近隣トラブルが発生すれば、損害賠償を請求される可能性もあるでしょう。

水位低下という小さなサインを見逃さず早めに原因を特定して対処することが、大きな被害を防ぐ鍵です。

今すぐできる!水位低下の対処法

トイレの水位低下に気づいたら、原因に応じた適切な対処を行いましょう。多くの場合、自分で解決できる方法があります。

誘導サイホン作用hや蒸発が原因の場合の対処法

誘導サイホン作用による水位低下は、基本的には一時的な現象です。トイレを一度流してみて、正常な水位に戻るか確認しましょう。

もし頻繁に起こるようなら、建物の管理会社に相談してください。通気管の改善工事で解決することがあります。

蒸発による水位低下の場合は、バケツなどで水を足すだけで解決します。長期間家を空ける際は、ラップで便器を覆いトイレのフタを閉めておく、市販の蒸発防止剤を使用するといった方法が効果的です。

水量不足を解消する3つのチェックポイント

水量不足が疑われる場合は、以下の3点を確認しましょう。

まず、トイレの使い方を見直します。固形物がある時は必ず「大」レバーを使用し、十分な水量で流すようにしましょう。

次に、止水栓の開き具合を確認します。トイレの給水管についている止水栓が、完全に開いているか確認してください。マイナスドライバーで反時計回りに回すと開きます。

最後に、タンク内の水位をチェックしてください。タンクのフタを開けて、水位線まで水が溜まっているか確認しましょう。水位が低い場合は、浮き球の調整やボールタップの交換が必要かもしれません。

軽いまりを解消するバケツとお湯の活用法

トイレットペーパーなどによる軽いつまりは、バケツとお湯で解消できることがあります。

まず、40~50度程度のお湯を用意しましょう。熱湯は便器を傷める可能性があるので避けてください。バケツにお湯を入れ、高い位置から便器の排水口めがけて勢いよく流し込みます。

水圧とお湯の温度により、つまりの原因となっている紙が柔らかくなって流れやすくなります。この作業を2~3回繰り返すと効果的です。

ただし、水位が高い状態だと溢れる危険があるため行わないでください。

ラバーカップ(スッポン)の正しい使い方

ラバーカップは、トイレつまりの定番アイテムです。正しい使い方をマスターすれば、多くのつまりを解消できます。

まず、便器内の水位を調整します。ラバーカップのゴム部分が水に浸かる程度の水位が理想的です。水が少ない場合は足し、多い場合は汲み出します。

ラバーカップを排水口にしっかりと密着させてゆっくりと押し込み、勢いよく引き上げてください。この動作を数回繰り返すとつまりが解消されることがあります。

作業時は水が飛び散ることがあるため、周囲に新聞紙やビニールシートを敷いておくと良いでしょう。

岡山県内で道具が揃う!おすすめホームセンター5

トイレの修理に必要な道具は、ホームセンターで購入できます。岡山県内の主要なホームセンターをご紹介します。

DCM 岡山店

住所:岡山市南区藤田560-236

営業時間:資材館 8:00~20:00

大型店舗でペットショップも併設。水まわり修理の相談カウンター「スマイルヘルパー」があり、修理やリフォームの相談も可能です。

カインズFC津山店

住所:津山市高野本郷1406

営業時間:本館9:30~20:00、資材館 平日7:00~20:00(日曜9:30~20:00)

津山市の大型店。プロ向けの資材館では早朝営業も実施。ペット関連サービスも充実しています。

コーナン高柳店

住所:岡山市北区高柳東町13-46

営業時間:8:00~20:00

岡山市中心部に近い立地。プロ向け資材館「コーナンPro」も併設され、専門的な工具も豊富です。

コーナン倉敷北浜店

住所:倉敷市北浜町3-6

営業時間:8:00~21:00

倉敷駅から徒歩6分の好立地。工具レンタルサービスもあり、一時的に必要な道具を借りることもできます。

ホームセンタータイム 高屋店

住所:岡山市中区兼基

営業時間:9:00~21:00

岡山市東部の大型店。夜9時まで営業しているので、仕事帰りにも立ち寄りやすい店舗です。

こんな時はプロにお任せ!専門業者に依頼すべきケース

自分で対処を試みても改善しない場合や、明らかに専門的な修理が必要な場合は、無理をせず専門業者に依頼しましょう。

自力対処が危険な症状の見分け方

以下のような症状が見られる場合は、自力での対処は避け、専門業者に相談することをおすすめします。

バケツやラバーカップを使っても全く改善しない場合は、つまりが深刻化している可能性が高いです。無理に対処を続けると、かえって状況を悪化させかねません。

水を流すと異音がしたり、便器から水が溢れそうになったりする場合も要注意です。排水管の奥で大きな問題が発生している可能性があります。

便器周辺から水漏れが確認できる場合や、床が常に湿っている場合は、便器の交換や大規模な修理が必要かもしれないため早めに専門業者に相談しましょう。

また、マンションで複数の部屋で同時にトラブルが発生している場合は、建物全体の排水システムに問題がある可能性が高く、個人での対処は困難です。

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