お風呂に浸かっていて、お湯が出ないトラブルに遭遇した場合どうすれば良いのでしょうか。

お風呂のお湯が出ないと日常生活に支障をきたしてしまいます。

そこでこの記事では、お風呂のお湯が出ない原因と対処法について詳しく解説します。

お風呂のお湯が出なくてお困りの方は、ぜひ参考にしてください。

 

お風呂のお湯が出ない主な7つの原因

お風呂のお湯が出ない理由には、主に以下の7つが挙げられます。

 

• 給湯器が故障している
• 混合水栓が劣化または壊れている
• フィルターがつまっている
• 凍結している
• 設定温度が低くなっている
• ガス漏れが発生している
• 水の漏れが発生している

 

それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。

 

給湯器が故障している

給湯器の故障は、お湯が出ない最も多い原因の1つです。

給湯器は10年から15年が寿命とされ、使用年数が長くなるほど故障のリスクが高まります。

特にリモコンの断線や基盤のショート、配管のつまりが故障の主な原因です。

リモコンの断線や基盤のショートが起こると、お湯の温度調整ができなくなります。

また、配管のサビや腐食によるつまりは、水圧の低下や水漏れを引き起こす可能性が高いです。

これらの症状が出た場合、追い焚きがうまくいかなくなったり、最悪の場合お湯が出なくなることもあります。

 

混合水栓が劣化または壊れている

混合水栓が劣化または壊れていると、お湯が出ない場合があります。

特に、サーモカートリッジという部品は、温度調節を行う重要な部品です。

この部品が劣化または壊れてしまっていると、水しか出ないといった症状が発生します。

蛇口の温度調節用のハンドルを動かして、壊れていないかどうか確認してみると良いでしょう。

 

フィルターがつまっている

蛇口のフィルターがつまっていると水やお湯が出にくくなる場合があります。

フィルターはゴミやサビを捉え、水をきれいに保つための重要な部品です。

定期的に掃除をしていない場合、堆積物が溜まり水やお湯が出にくくなることがあります。

特に、入居後にフィルターの掃除を一度も行っていないのであれば、フィルターのつまりが原因である可能性は非常に高いです。

 

凍結している

給湯器や配管が凍結していると、お湯が出なくなることもあります。

特に寒冷地や冬季において、水が出るもののお湯が出ない、または水もお湯も一切出ないという場合が多いです。

給湯設備や水道管の凍結は、外気温が0度以下の日が数日続いたり、−4度以下にまで下がったりすると起こります。

この問題が起こったら、安全な方法で配管や給湯器の凍結解除を行う必要があります。

 

設定温度が低くなっている

給湯器の設定温度が意図せず低く設定されている場合、水またはぬるま湯しか出ないことがあります。

そのため、給湯器の設定メニューを確認し、設定温度を確かめたうえで必要に応じて温度をあげる必要があります。

設定変更は比較的簡単に行えるため、自分で確認しましょう。

 

ガス漏れが発生している

ガス漏れが発生している場合、給湯器またはガス管に何かしらの不具合が発生している可能性があります。

給湯器はガスを燃料としてお湯を沸かしているため、ガス管につまりや漏れが発生すると、給湯機能が停止してしまいます。

特に、お湯を使おうとした際に給湯器周辺からガスくさい、あるいは焼けたような異臭がする場合は、ガス管に破損や漏れが生じている兆候です。

 

水の漏れが発生している

配管や給湯器自体からの水漏れも、お湯が出ない原因の1つです。

水漏れにより圧力が低下し、給湯器が適切に機能しなくなる場合があります。

お風呂だけではなく、キッチンや洗面台、トイレなど他の水回りの蛇口からも水が出るかどうか確認しましょう。

 

お風呂のお湯が出ない時にチェックするべきポイント

お風呂のお湯が出ない時には、原因を特定するためのいくつかの基本的なチェックポイントがあります。

以下のポイントを確認することで原因を特定しやすくなり、適切な対処法を見つけ出すことが可能です。

 

【お風呂のお湯が出ない時にチェックするべきポイント】

• 水も出ないかどうか確認する
• キッチンのガスコンロがつくかどうか確認する
• 他の箇所でお湯が出るかどうか確認する
• 電気系統も確認する
• リモコンにエラーコードが出ているか確認する

 

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

水も出ないかどうか確認する

お湯が出ない場合、まずは水も出ないかどうか確認することが大切です。

お湯だけでなく水も出ない場合、問題は給湯器ではなく、配管や給水システム全体にある可能性が高いでしょう。

全ての蛇口をチェックし、水が出る蛇口がないかの確認をしましょう。

 

キッチンのガスコンロがつくかどうか確認する

キッチンのガスコンロが点火するかどうかも確認しましょう。

ガス給湯器を利用している場合は、キッチンのガスコンロを確認することで、家全体のガスの供給状態を把握できます。

ガスコンロが点かない場合は、ガス供給に問題がある可能性が高いです。

 

他の箇所でお湯が出るかどうか確認する

お風呂以外にキッチンや洗面台など、他の箇所でお湯が出るかどうか確認することも大切です。

たとえば、キッチンや洗面所ではお湯が出るがお風呂場だけが出ない場合、配管が問題の可能性が高いです。

逆に全ての箇所でお湯が出ないとなると、給湯器や配管全体の問題の可能性が高いでしょう。

 

電気系統もチェックする

電気式給湯器を使用している家庭では、電気系統の問題がお湯が出ない原因である場合があります。

そのため、家全体の電気供給状態を確認することが重要です。

家のブレーカーボックスをチェックして、給湯器関連のブレーカーが落ちていないか、必要な電源が全て入っているかを確認しましょう。

また、給湯器のリモコンにエラーコードが表示される場合があります。

エラーコードが何を示しているのかを、取扱説明書やインターネットで調べて対処しましょう。

 

お風呂のお湯が出ない時の対処法

ここでは、原因別にお風呂のお湯が出ない時の対処法を解説します。

お風呂のお湯が出ない場合は、この対処法を参考にしてください。

 

給湯器が原因の場合

お湯が出ない原因が給湯器の場合、まずは給湯器のリセットボタンを押し、復帰措置をとりましょう。

リセットボタンを押すことでエラーコードが消えたり、改善したりする場合があります。

しかし、給湯器から異音や異臭が発生しているなど明らかに異常がある場合は、直ちに使用を中止してください。

給湯器の電源を切り、ガスの場合は元栓を閉め換気を行いましょう。

危険性が高い場合は、周囲に注意喚起を行い必要に応じて119番へ通報することが重要です。

 

凍結が原因の場合

凍結が原因でお湯が出ない場合は、タオルを配管に巻き付け、ぬるま湯をかけて対処しましょう。

熱湯を使用すると配管にダメージを与える可能性があるため、必ずぬるま湯を使ってタオルで配管を保護してください。

また、冬場に凍結が繰り返し発生する場合は、ダンボールや断熱材で配管を覆うことで、凍結を防ぐことができます。

 

ガスが原因の場合

お湯が出ない場合、ガス給湯器やガス管の問題が原因かもしれません。

特に、給湯器周辺からガスの臭いや焼けたような臭いがする場合は、ガス管に破損がある可能性があります。

直ちにガスの元栓を閉めて換気を行い、ガス会社に連絡してください。

また、ガスメーターが停止していることも原因の1つです。

メーターの点滅を確認し、停止していれば指定された方法で再起動させてください。

 

水道が原因の場合

家全体で水の圧力が低い、または断水している場合は、水道管に問題がある可能性が高いです。

水道局に連絡し、近隣での工事やトラブルがないか確認してください。

家内の配管に問題があると疑われる場合は、専門の水道修理業者に相談することをおすすめします。

 

原因が不明な場合は業者に依頼しよう

お湯が出ない原因が自分では特定できない場合、迷わず専門業者に依頼しましょう。

問題を放置すれば状況はさらに悪化し、修理費用が高額になる可能性もあります。

専門業者を選ぶ際は、評判やサービス内容を事前に確認し、信頼できる業者に依頼することが重要です。

専門業者の助けを借りることで、無用なトラブルを避けて安心してお湯の供給を回復させることができます。

 

お湯が出ない時はどの業者に依頼すれば良い？

お湯が出ない時はどの業者に依頼すれば良いか、わからない方も多いでしょう。

お湯が出ないトラブルを解決してくれる専門業者は、以下の3つがあります。

 

• ガスメーカー
• 給湯器メーカー
• 水道修理業者

 

ガスメーカー

お湯が出ない問題がガス供給に関連している場合は、都市ガスやLPガスを取り扱うガス会社に依頼するのが良いでしょう。

ガス会社は都市ガスであれば大阪ガスや東京ガスなど、大手企業と契約していることが多く、LPガスは地域の中小企業で契約している場合が多いです。

ガスの臭いがするなどの緊急性が高いトラブルに対しては、ガス会社が迅速に対応してくれます。

ガス会社の連絡先は検針票や料金の明細で確認できるので、なるべく早く依頼しましょう。

 

給湯器メーカー

給湯器から異常な音がする、エラーコードが表示される、電源がつかないなど給湯器自体に問題がある場合は、給湯器メーカーに問い合わせしましょう。

保証期間内であれば、無償修理や部品交換が受けられる可能性が高いです。

保証期間外でも、メーカーならではの専門知識で的確な対応が期待できます。

 

水道修理業者

全体的な水圧の低下や断水、配管の老朽化による水漏れが原因でお湯が出ない場合は、水道修理業者に依頼するのが適切です。

水道系統の専門知識を持った技術者が、根本的な原因を調査し、適切な修理を行ってくれます。

地域に根ざした業者であれば、迅速な対応が期待できるでしょう。

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まとめ

この記事では、お風呂のお湯が出ない原因と対処法、依頼する業者などについて解説しました。

お風呂のお湯が出ない原因は、給湯器の不具合から配管の凍結、ガス供給の問題までさまざまです。

この記事で解説したポイントを確認し、お湯が出ない問題の原因を特定してみてください。

もし自分での解決が難しい場合や原因が特定できない場合は、迷わず専門業者に相談し、適切な対応を依頼しましょう。