トイレを流す音がうるさいのは何が原因?流す音が小さいトイレなどとあわせて解説
トイレを流す音について気になっている方がいるかもしれません。
特に、賃貸の場合は、早朝や深夜に使用した際のトイレを流す音が気になる方も多いでしょう。
しかし、トイレを流す音に着目した場合、どんなトイレを選べばよいのか分からない方もいるかもしれません。
そこで今回は、トイレを流す音が大きい場合に考えられるトラブルなどについて解説いたします。
トイレを流す音についてお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
トイレを流す音がゴボゴボとうるさい場合の原因
トイレを流す音がゴボゴボとうるさい場合に考えられる原因は、
- 排水枡
- 排水管
- トイレの仕様
- 大雨
排水枡が原因の場合
トイレを流す音がゴボゴボとうるさい場合、排水枡が原因かもしれません。
排水枡とは、各家庭に設置されている溝型の排水設備です。
排水枡に空気が入る場所がなくなっていると、トイレを流した際にトイレだけでなく、キッチンなど他の排水溝からもゴボゴボと音が聞こえることがあります。
排水枡に空気口がないとゴボゴボ音がする理由は、排水管内の圧力が外側よりも弱く、トイレの便器にある封水が圧力で引っ張られるためです。
排水枡の交換はとても高額ですが、排水枡自体を交換しなくとも、空気の出入りができるフタを交換すれば、ゴボゴボ音は直る可能性があります。
排水枡のフタはホームセンターでも販売されているため、購入して試してみましょう。
排水管が原因の場合
排水管がつまっていたり、つまりかけていたりする場合、トイレを流す音がゴボゴボとうるさいことがあります。
トイレの排水管がつまる原因の多くは、トイレットペーパーの使用量が多すぎたり、水に溶けないティッシュを流してしまったり、誤ってポケットなどに入っていた固形物を落としてしまうことです。
排水管のつまりによるゴボゴボ音は、何がつまっているかによって解消方法が異なります。
トイレットペーパーの使用量が多すぎてつまってしまった場合は、スッポン、ぬるま湯、ワイヤーブラシを利用した解決法があります。
まずスッポンで直す場合は、便器内に水がなければ、スッポンが浸る程の水を足しましょう。
水を足したら、水がある部分に力強くスッポンを押し当て、勢いよく引き抜きます。
ぬるま湯で直す場合は、ぬるま湯を流し込んで放置してください。
ぬるま湯の熱で柔らかくなり、流れやすくなります。
ただし、便器が割れてしまう恐れがあるため、60度以上のお湯を使用するのはやめましょう。
ワイヤーブラシで直す場合は、ワイヤーブラシの先端でつまりの原因となるものを掻き出します。
ワイヤーブラシがない場合は、針金のハンガーでも構いません。
日常的に水に溶けないティッシュを流してつまった場合は、排水管内でティッシュが固まっている恐れがあるため、修理業者に依頼しましょう。
固形物を落とした場合は、浅い位置にある場合にはゴム手袋をして手を伸ばせば掴めるかもしれません。
ただし、奥の方にある場合は、修理業者に依頼しましょう。
トイレの仕様が原因の場合
トイレの仕様により、トイレを流すときに発生するゴボゴボ音が不具合ではない可能性もあります。
サイホン式やサイホンゼット式のトイレは、水と空気を一緒に吸い込んで流すため、ゴボゴボと音を立てるのが正常です。
ただし、いつもとは違った音が聞こえる場合は、排水管でつまりが発生している恐れがあるため、しばらく様子を見てもおかしい場合には排水管のつまりの解消法を試しましょう。
大雨が原因の場合
雨が続いていたり、局所的な大雨が降った後には、トイレを流す際にゴボゴボ音がうるさいことがあります。
大雨が原因の場合は、不具合ではないため安心してください。
雨による大量の水が一気に下水道に流れ込むことで、一時的に下水処理に時間がかかっているため、ゴボゴボと音がするのです。
天候が回復し、しばらくしてもゴボゴボ音が止まない場合は、排水管のつまりが疑われるため、排水管のつまりの解消法を試しましょう。
トイレを流す音がうるさいのはトラブルの前兆?
トイレを流す音がうるさいのは、つまりや封水切れといったトラブルの前兆かもしれません。
ただし、トラブルではなくともトイレの流す音がうるさいこともあるため、見分ける必要があります。
つまり
トイレがつまる前兆として、トイレを流す音がうるさくなることがあります。
トイレを流す音がうるさい上に、トイレの流れが悪い場合は、トイレがつまるサインだと判断して良いでしょう。
トイレが完全につまる前に対処する必要があります。
封水切れ
トイレを流す音がうるさくなった場合、封水切れが起こるかもしれません。
普通のトイレは封水と呼ばれる水が便器内に溜まっていますが、水の流れが悪くなると水位が下がり、封水切れを起こすことがあります。
封水切れが起こると、悪臭や虫の侵入も防げません。
トラブルではないことも
トイレを流す音がうるさくとも、トラブルではないことがあります。
たとえば、自然現象が挙げられます。
ウォーターハンマー現象という配管内の圧力変化による音や、大雨による下水処理の音など、トラブルとは関係なくうるさい音が聞こえることもあるのです。
トイレの種類と洗浄方法の違い
トイレの種類によって洗浄方法は異なり、トイレを流す音の大きさも違います。
他にも多数の種類がありますが、主なトイレの種類は以下のとおりです。
- 洗い落とし式
- サイホン式
- サイホンゼット式
- ダイレクトバルブ式
- サイホンボルテックス式
- パワードライブ式
- エアドライブ式
それぞれの特徴を解説します。
洗い落とし式
洗い落とし式とは、トイレのふちにある穴から出る水の力によって汚物を押し流すことに加え、便器自体をきれいにするシンプルな方式です。
構造が簡単で安価に購入できるというメリットがある一方で、封水が溜まっている面が狭いため、便器に汚物が付きやすい上に、水跳ねしやすく、流す音が大きいといったデメリットがあります。
サイホン式
サイホン式とは、排水管の形状で圧力差を発生させ、サイホン作用で汚物を引っ張り流す方式で、一般的な家庭で主流となっています。
サイホン式のメリットは、洗い落とし式に比べて封水が溜まっている面が広いため、汚物が水に沈みやすく、汚物が便器に付着しづらい上に、臭いも抑えられることです。
一方で、流す音が大きい上に、使う水の量も多いというデメリットがあります。
サイホンゼット式
サイホンゼット式とは、トイレのフチにある穴だけでなく、便器の底部にあるゼット穴から水を噴き出し、サイホン作用により汚物を排出する方式です。
封水が溜まっている面が洗い落とし式やサイホン式よりも大きく、水流が強い特徴があります。
汚れが付着しづらい上に、ゼット穴が封水が溜まっている面よりも下にあるため、トイレを流す音が小さいというのがメリットです。
一方で、サイホン式よりもトイレを流すのに使用する水の量が多いことや、掃除を怠るとゼット穴に汚れがつまることがデメリットとして挙げられます。
ダイレクトバルブ式
ダイレクトバルブ式とは、タンクから給水せず、水道管から給水する圧力を使って汚物を流す方式です。
タンクへの給水が不要であるため、連続して使用することができるというメリットがある一方で、水道管の水圧を直接使って洗浄するため、設置先の水圧が低いと設置できないというデメリットがあります。
サイホンボルテックス式
サイホンボルテックス式とは、封水が溜まっている面の横に渦を起こす水の吹き出し口があり、渦作用とサイホン作用によって汚物を排出する方式です。
ホテルや高級住宅でよく使われています。
サイホンボルテックスのメリットは、トイレを流す音が静かで、汚れによってゼット穴がつまる心配がいらないことです。
なぜなら、渦を発生させることで空気を一緒に吸い込まないこと、ゼット穴が大きいためです。
一方で、トイレを流すときの水の使用量がサイホンゼット式よりもさらに多く、節水には向いていないというデメリットがあります。
パワードライブ式
パワードライブ式とは、パワードライブユニットという専用のユニットで圧力を加えて汚物を流す方式です。
ゆっくりと一定の力で流れるため、トイレを流す音が静かな一方で、封水が溜まっている面が非常に小さいため、汚物が付着しやすいというデメリットがあります。
トイレを流す音の大きさから考えるおすすめのトイレ
トイレを流す音が気になる方は多いかもしれません。
特に夜中に使用する際や集合住宅の場合は、このような悩みを抱える方も多いでしょう。
そこで、トイレを流す音が大きい原因や流す音が小さいトイレ、トイレを流す音が小さいものを選びたい場合の選ぶポイントをご紹介します。
トイレの流す音が大きい原因
トイレを流す音が大きい場合は、トイレの構造そのものに原因があります。
そのため、流す音が小さいトイレに変更することが必要です。
大がかりな対処法ですが、トイレを流す音が大きい場合は、残念ながら交換しか方法はありません。
流す音が小さいトイレの種類
流す音が小さいトイレの種類は、サイホンゼット式、サイホンボルテックス式、パワードライブ式の3種類です。
それぞれメリットとデメリットがあります。
汚れの付きづらさ、節水、臭い除去などを確認し、自分に合ったトイレを選びましょう。
流す音に着目して選ぶときのポイント
トイレを流す音に着目して選ぶときのポイントとしては、以下の3つが挙げられます。
- 年式が新しいもの
- トイレタンクが小さいもの
- 節水タイプのもの
年式が新しいもの
トイレの音が気になる方は、年式が新しいトイレへの交換がおすすめです。
技術の進化に伴い、トイレを流す音が小さくなっています。
古い年式のトイレは、新しい年式のものに比べると、トイレを流す音が大きい傾向にあるため、トイレを流す音が気になる場合は年式が新しいものに交換しましょう。
トイレタンクが小さいもの
トイレタンクが小さいものは、給水されている水の量も少なく、トイレの音も小さい傾向にあります。
ただし、トイレタンクの中には十分な水圧が確保されておらず、通常サイズのトイレタンク付きのトイレに戻したというケースもあるため、洗浄力をよくチェックしてから購入しましょう。
節水タイプのもの
節水タイプなら、トイレの音が気にならなくなるでしょう。
節水タイプは名前の通り流す水の量が少ないため、流す音も静かな傾向にあります。
ただし、トイレタンクが小さいトイレと同様に水圧が十分に確保されているかどうか確認してから購入するのがおすすめです。
修理業者に依頼すべき異音とは?
トイレの異音は自分でも直せることがありますが、修理業者に依頼した方が良い異音もあります。
「つまりの原因が自分でわからない場合」「色んな方法を試しても直らない場合」は修理業者に依頼しましょう。
つまりの原因が自分で分からない場合
修理業者に依頼すべき不具合として、つまりの原因が自分で分からない場合が挙げられます。
原因不明のまま修理を行うと、症状が悪化したり、別の箇所に不具合が生じる恐れがあります。
つまりの原因が分からない場合は、むやみに修理しようとせず、すみやかに修理業者に依頼しましょう。
色んな方法を試しても直らない場合
さまざまな方法を試しても改善しない場合にも、修理業者に任せましょう。
専門的な道具や知識がなければ、自分で試せる方法は限られています。
修理業者は専門的な知識や経験が豊富であるため、修理業者に任せるのが良いでしょう。
修理業者を選ぶポイント
修理業者を選ぶポイントとして、以下の3つが挙げられます。
- 24時間365日対応しているか
- 見積もりは無料か
- 実績はあるか
24時間365日対応しているか
トイレの不具合はいつ起こるか分かりません。
早朝や深夜、長期連休のときに起こる可能性もあります。
そんなときでも24時間365日対応可能な修理業者であれば即日対応してくれるでしょう。
見積もりは無料か
見積もりを無料で行ってくれる修理業者もあれば、有料の修理業者もあります。
なるべく修理費用は抑えたいものです。
修理費用をできるだけ抑えるためにも、見積もりを無料で行っている修理業者に依頼しましょう。
実績はあるか
実績を見れば、顧客からの信頼度が分かります。
悪い評判が立つと何度も会社を設立し直している恐れがあります。
設立年数が長かったり、良い口コミが多数ある修理業者を選ぶと良いでしょう。
まとめ
この記事では、トイレを流す音が大きいときの原因やトイレの流す音に着目したトイレ選びのポイントなどを解説しました。
トイレのゴボゴボ音がうるさい場合は、トラブルが起こる合図かもしれません。
手遅れになる前に、修理業者に依頼して原因を突き止めてもらうことをお勧めします。
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